「Silicon Valley News」シリコンバレーの最新動向

かつてはIntelなどの半導体企業、その後はApple、Google、Facebookなど多数のIT関連の企業が登場し、変化し続けているシリコンバレー。今シリコンバレーではどのような変化が起きているのでしょうか? シリコンバレーの昔と今について、元技術者であり、エンジェル投資家として長年シリコンバレーに関わり、現在ノバテック株式会社の取締役である平強氏に話をお聞きしました。

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ノバテック株式会社 取締役 平 強氏

 

平氏によれば、70年代から続くIntel、AMDなどの大手半導体企業は今もなお積極的に生産を続けているそうです。スマートフォンやPCなどのIT機器に関しては、中国や台湾へのODM、コントラクトマニュファクチャリングによる生産が今も盛んに行われているとのこと。また、半導体製造技術の成長にともない、より高性能な物が必要となるさまざまな製造装置類の開発も引き続き積極的に行われています。
更に、最近の動きとして、3Dプリンタに代表されるデスクトップマニュファクチャリングのような、新しいものづくりの形が生まれつつあります。今までは大手しか手が出せなかったような分野にも積極的に新規開発や起業があり、昔ながらのものづくりから新しいものづくりまで同時進行で大きく動いています。

今注目の技術と企業

このような動きのあるなか、平氏にシリコンバレーで今注目の技術や企業などをお聞きしました。まず、電気自動車とその関連製品の開発、製造販売を行っているテスラモーターズ。従来であれば自動車を製造するといったらGMなどの大手自動車メーカー以外考えられないことでした。デスクトップマニュファクチャリングや、ハイエンドなコントラクトマニュファクチャリングがそれを可能とし、大きな変化を生んでいます。
自動車配車アプリで世界的にも有名になったUberや、世界190ヶ国以上で空き部屋シェアによる宿泊施設の紹介を行うAirbnbなど、新たなビジネスモデルによる企業も大いに伸びています。マーケットの変化は新たな人を呼び込み、そこで新たなサービスが生まれ大きく伸びていきます。
このほか、インターネットをはじめとするさまざまなITを活用して金融、決済、財務サービス等を行うFinTech分野の企業も最近増加傾向にあるそうです。さらに、バイオテクノロジー関連の企業はソフト関係の企業の次に多く出ていて、メディカル関係の分野も注目される分野といえます。また、コンピューター周辺機器関連に関しても、IoTなど新たな流れから今も伸び続けている分野といえます。

注目技術、企業が日本に及ぼす影響は?

続けて、このような注目技術や企業が日本に及ぼす影響をお聞きしました。平氏は「結局、電気自動車を作るにしても、バッテリーなどある種の部品は、現状日本からしか供給できないものがある。日本のメーカーが何もできないということはない」と言います。日本にはまだまだ多くの優れた技術と製品があります。新しい技術や製品が生まれたとしても、直ちにそれらが不要になることはなく、優れた製品は引き続き需要が生まれてきます。
加えて平氏は「Uber、Airbnbといったサービスをそのまま持ってきても日本の風土には合わない。日本にあるものでどう大きくしていくか。日本は「ビジネスモデル」で事業を大きくしていくのが下手。日本文化をベースにしたビジネスモデルを徹底的に伸ばしなさい。目標を高くもち、その目標にどうもっていくか。真似では日本が伸びなくなる。若い人がこれをやろうと決め、徹底的に検討して伸ばしていけばまだいける」とも話しました。人のところから持ってくるのではなく、自分にあるものを伸ばす。今後の日本の企業は、発想の転換とさらなる努力、そして若い力が必要となるようです。

平 強氏のブログ、「挑戦せよ。」は<こちら

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